FFTrans Pro 1.3をリリース

Apple Silicon専用AI話者分離・文字起こしアプリ「FFTrans Pro」の最新バージョン、1.3をリリースしました。

変更点は以下の通りです。

・文字起こしをスレッドからプロセス処理とし、メモリ解放を確実にし、使用メモリを低減
・カスタム辞書の高速化(反映速度5倍以上)
・カスタム辞書への登録単語上限を1000個に(以前は300個)
・話者登録数の上限を100人に(以前は30人)
・カスタム辞書や話者名反映時、SRTの表示位置を保持するように

特にメモリについては、MLXのメモリ管理がOS任せな部分があり、通常の呼び出しだと実メモリがある限り解放されない傾向があります。
そのため、metal memory APIを用いてキャッシュ制御することで長時間音声や継続的な文字起こし時にメモリを最適化できようになりました。
具体的には安定して10〜12GB程度で処理できます。

カスタム辞書は高速ルーチンを以前から開発していましたが、安定性を重視して従来ロジックを使用していました。
テスト結果が良好だったので、高速ルーチンを1.3で導入しました。
これにより理論上は数千個の単語があっても数秒以内に反映可能です。
将来的には辞書のインポート・エクスポート機能も検討しています。

[ FFTrans従来バージョンの無償アップグレード ]

FFTrans Proは永久ライセンスですから、アップデートは購入者に全て無償で提供されます。
従来のFFTransをお使いの方もその対象となります。
今後もメジャーアップデートを除く、すべての新機能を使うための追加料金や年間契約は一切不要です。

なお、FFTrans Proへのアップグレードに伴い、価格改定いたします。
発売開始キャンペーンで9月いっぱいは従来価格のままとさせていただきます。

また最新の文字起こしエンジン「parakeet_mlx」を使用した完全無料の「FFTrans Parakeet」もリリースしました。
こちらはparakeet-tdt-0.6b-v3を用いているため、日本語には対応しませんが商用利用まで完全無料で制限もありません。
日本語に必須とも言えるカスタム辞書や句読点補完も備えていませんので、日本語の文字起こしでは引き続き、FFTrans Proをご利用ください。

なお体験版に続き、無料版のFFTrans Freeも9月いっぱいで廃止させていただきます。
無料でのご利用は「FFTrans Parakeet」をお使いいただければ幸いです。

FFTrans Technology — fast & faithful

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